不動産投資 リスク一覧10選|失敗率を下げる対策と回避策を解説

「不動産投資はリスクが高い」「やめたほうがいい」といった声を見て、不安を感じていませんか。

確かに、不動産投資には空室、家賃下落、金利上昇、修繕費、価格下落など、さまざまなリスクが存在します。

しかし、それぞれのリスクは仕組みを理解し、事前に対策を取ることで大きくコントロールすることが可能です。

この記事では、不動産投資で起こり得る主なリスクを一覧で整理し、失敗しやすい原因・具体的な回避策・収支を悪化させないための判断基準・長期投資を前提とした物件選びのポイントまで、実践的な視点でわかりやすく解説します。

リスクを正しく理解し、安心して投資判断ができる知識を身につけていきましょう。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

こんな悩みを解決できる記事を書きました

現在では、不動産に関する悩みを解決する記事を提供しています!!

目次

不動産投資のリスクとその理由

不動産投資のリスクは「収入が減る」「支出が増える」「売れない(売れにくい)」の3つに分かれます。

まずは全体像を押さえたうえで、なぜ不動産のリスクがあるのか見ていきましょう。

不動産投資のリスク

不動産投資のリスクは、家賃収入が計画どおり入らない「収入面」と、修繕や金利で手残りが削られる「支出面」、売却時に想定価格で売れない「出口戦略面」で考えられます。

たとえば空室が2か月続けば、その分の家賃はゼロになりますし、修繕が重なる年は、数十万円単位で支出が増えることも珍しくありません。

購入前に『収入』『支出』『出口戦略』で考え、対策を行うとリスク回避につなげやすくなります。

不動産投資がリスクしかないと言われる理由とは

『不動産投資がリスクしかないと言われる理由』は、不動産投資はローンを使うケースが多く、少しの空室や金利上昇でも家計への影響が出やすい点が主な理由です。

さらに広告ではメリットが目立ちやすく、事前のリスク説明が少ないと収支がマイナスになった後に「後で知った」ということもあります。

たとえば帳簿上は黒字でも、返済元本は経費にならず現金が減るため、手残りがマイナスになることがありえるでしょう。

税務と現金を分けて見ないと、リスクに気づかず最終的にマイナス収支になってしまうケースもありますので注意して下さい。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

直接還元法でなくDCF法で計算し、リスクを計算しないと単純な収支しか見れませんので注意して下さいね。

ゆーさん
ゆーさん

「DCFで見た内部収益率(IRR)」と「ストレステスト」を行うとより正確に判断できるでしょう。

不動産投資がNGと言われる理由とは?失敗事例と回避策を解説

不動産投資の空室リスクとは

空室は「収入ゼロ期間」が発生する、最も分かりやすいリスクです。仕組みと、空室を起こしにくい立地の考え方を見ていきましょう。

空室が発生すると収入が減少するリスク

空室になると、その期間の家賃収入は0円になってしまう一方で、管理委託料、共用部の管理費、固定資産税などは継続して発生しやすく、家賃が止まった分だけ手残りが減少してしまいます。

例として、家賃月8万円の物件が2か月空室なら家賃収入は▲16万円です。ここに広告費やプラスαの出費が重なると、さらに出費が増る可能性があります。

空室は「収入が止まる+支出が増える」が発生してしまうのがリスクと言えるでしょう。

空室リスクを下げるための立地選びのポイント

では空室リスクを避けるにはどのような対策が必要かというと、『立地選び』が重要になります。

空室リスクを下げるには「その家賃で借りたい人が継続的にどれくらいいるか」を数字で確認する必要があります。

たとえば周辺に企業・病院・大学があり、単身需要が途切れにくいエリアは回転が速く入居者が絶えず入れ替わる可能性がある傾向があります。駅から距離やスーパー・コンビニの近さなども、空室リスクを下げるための重要なポイントです。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

単身者が多い地域は長期で住む可能性が低い傾向にあるので、生活環境が良ければ家賃相場が他より高い可能性があり収入は増えますが、空室が発生する可能性もあります。

ゆーさん
ゆーさん

逆にファミリー層は、家賃相場が安くても長期で住む可能性が高い傾向にあるので安定した収入があるというメリットがあります。

このように取引価格・成約情報や周辺相場を見て「設定した家賃が周りと大きくずれていないか」を確認すると空室リスクを抑えやすくなるでしょう。

不動産投資の家賃下落リスクとは

家賃設定はずっと同じとは限りません。

家賃が下がるメカニズムと、下落しても耐えられる設計・選び方を見ていきましょう。

不動産投資が初めての方は何からすべき?始め方とおすすめ物件・失敗対策を解説

築年数の経過で家賃が下がるリスク

築年数が進むと、間取りや設備が今のニーズからズレてしまい、同エリアの築浅物件と比べて家賃が下がりやすくなる傾向があります。

たとえば「独立洗面台」「宅配ボックス」「オートロック」などが周辺標準になると、未対応物件は家賃を下げてその差を埋める動きが出ます。さらにそこに修繕が増えると、家賃が同じでも手残りは減ってしまいます。

このように築年数が経過すると新築や築浅物件との差がでてしまい、空室を避けるために『家賃を下げる』ことがあります。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

築浅とは、建てられてからの年数が浅いことをいいます。完全な新築ではありませんが新築に近い状態のことを意味しますね!

  • 設備の差で新築物件との差が発生することで家賃を下げ対抗することがある
  • 近隣の新築・築浅と比較されやすい
  • 維持費増で実質利回りが下がりやすい(リフォームや修繕費などの出費)

家賃下落リスクを抑える物件選定方法

家賃下落を想定し家賃を設定するには、周辺相場で「この家賃以上は難しい」という上限を把握し、そこから逆算して家賃を決める必要があります。

目安として、家賃が1割下がっても返済と固定費を払えるかくらいがよいでしょう。具体例として家賃8万円なら7.2万円で設定し、多少下げてもマイナス収支にならないように設定するのがベストです。

このように、『家賃下落リスクを抑える物件選定方法』は周辺の相場を把握し、家賃を下げたとしてもマイナス収支にならない物件を選ぶのがポイントです。

不動産投資の金利上昇リスクとは

金利上昇は、同じ家賃でも返済額が増えて手残りを少なくさせてしまいます。

特に変動金利の投資ローンは影響が出やすいので、注意が必要です。

金利上昇がキャッシュフローに与えるリスク

金利が上がると、利息負担が増え、月々の返済額が増えてしまいますが、家賃は急に上げづらいため、返済増はそのまま収支の減少につながります。

例として、毎月の手残りが5,000円しかない物件は、返済が数千円増えただけで赤字化します。こうした物件は返済余裕(DSCRの感覚)が小さく、金利変動に弱い構造です。

購入前に「金利が上がったケース」を必ず作って余裕を持った設定が必要となります。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

例えば1000万円を10年で返済した場合金利1.3%なら、月々の返済額は約89.000円に対して2%なら約92.000円と3.000円の差が出ます。1年なら36.000円の支出増になるので差はでかいですね・・・

  • 利息が増えると毎月の返済額が増えやすい
  • 返済増は家賃では埋めにくい
  • DSCR(返済余裕)の低い物件ほど苦しくなる

金利上昇リスクに備えるローン戦略

金利上昇備えの基本は、金利が上がった場合でも赤字にならない返済設計です。

たとえば「現状金利」「上昇後金利」の2〜3シナリオで月次収支を並べ、返済比率が高い物件は金利上昇に弱いので、購入価格を抑えるか自己資金を厚くして余裕を作るのが基本ベースとなります。さらに、資金を多く残しておけば、空室や修繕と金利上昇が重なっても耐えやすくなります。

繰上返済は資金拘束もあるため、現金とリスクを天秤にかけて判断してみましょう。

不動産投資の修繕リスクとは

修繕は「いつか必ず来る支出」です。発生タイミングを想定し、資金計画として織り込むことで、突然の赤字を防ぎやすくなります。

投資用不動産 売却で後悔しない人が必ずやっている“高値売却の正解”を徹底公開

修繕費が発生することで生まれるリスク

修繕費は突発ではなく「寿命で来る」ものが大半です。

区分マンションなら給湯器、エアコン、浴室乾燥などの設備交換が代表例でしょう。

一棟や共用部では外壁や屋上防水など、周期的に大きな工事が発生し、築年数が進むほど、複数の修繕が同時期に重なりやすく、金額も大きくなります。

購入前に「今後いつ、何が壊れやすいか」を把握し、修繕の見立てを持つとリスク回避に繋がるでしょう。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

一般的に給湯器は約10年・エアコンは約10年・浴室乾燥機は約15年程度と言われています。10年近くには交換や修理が必要な時期がくるということですね・・・

修繕リスクに備える資金計画

修繕リスクに備えるには、修繕費を「来たときに払う」ではなく「毎月積みたてしておく」に変えるのが効果的です。

例として、給湯器交換15万円を10年に1回と見れば、年1.5万円、月1,250円の積立で平準化できます。これに原状回復や設備故障の予備費を上乗せすると、突発的な赤字を減らせます。

投資判断では、家賃収入から返済や固定費だけでなく「修繕積立費」を引いた後もプラスかどうかを基準にするとよいでしょう。

  • 修繕費の年間平均額を月割りで積みたてする
  • 突発的な費用(予備費)を別枠で持つ
  • 収支は「修繕積立控除後」で判断する

不動産投資の価格下落リスクとは

価格下落は、売却時の手取りに直撃します。

原因を理解し、下落しにくい条件を選ぶことで、リスク回避に繋がります。

不動産価格が下落する主な原因とリスク

不動産価格は、買い手の資金調達環境と、地域の需要と供給、物件そのものの競争力で動く傾向にあります。

金利が上がると借入負担が増え、同じ家賃収入でも買える価格が下がりやすくなり、さらに人口減や新築供給増などで需要より供給が多いと、価格は下がりやすくなります。物件側では管理状態が悪い、修繕が遅れているなどで評価が落ち、同じエリアでも売却価格に差が出ます。

このように、不動産価格は『経済上・地域の需要と供給、物件の価値』で大きく変動します。

価格下落リスクを抑えるエリア選定方法

価格下落を抑えるには「売買が成立しているエリアか」をデータで見るのが確実です。

国の取引価格情報や不動産価格指数などを使い、価格の推移と取引量の両方を確認します。加えて、雇用・交通利便・大学や病院など、賃貸需要が継続しやすい要因があるかも重要です。

出口戦略としては、投資家だけでなく実需(自宅購入)にも人気があるエリアの方が買い手層が厚く、売却に時間がかかりにくい傾向があります。

不動産投資の流動性リスクとは

不動産は株のように即日で売れません。

ここでは不動産売却に時間がかかる理由と、売りやすい物件の特徴を押さえての出口戦略について解説します。

不動産の売却に時間がかかる理由とリスク

不動産の売却に時間がかかる理由は、不動産の売却は買い手が銀行などの金融機関の融資審査を通し、内見や資料確認を行うため、一定の時間がかかってしまうからです。

また、価格が相場より高いと問い合わせが減り、売却期間が伸びやすくなるリスクもあります。さらに、雨漏りや設備故障などの瑕疵(欠陥)や、管理状態の悪さがあると買い手が慎重になり、値引きや長期化につながるリスクも発生します。

急いで売る必要がある状況ほど不利になりやすいので、売却までの「時間」もリスクとして見積もることがリスク回避で重要になるでしょう。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

空室があればその間の収入も減ってしまうので空室リスクも踏まえた出口戦略も考える必要がありますね。


売却しやすい不動産物件の特徴

不動産物件の売却しやすさは「買い手が多いこと」と「不安要素が少ないこと」です。

駅近や生活利便が高いなど需要が多い立地は、投資家だけでなく実需も検討しやすく買い手層が広がります。区分マンションなら管理組合の運営や修繕履歴、長期修繕計画などの資料が揃うと安心材料になるでしょう

最後は相場に沿った価格設定です。取引データを見ながら、反応が悪い場合は早めに見直す運用が出口戦略で重要になります。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

売り手としては、高く売却したい考えはありますが、中古物件であることを念頭におき、相場に合った金額が売却の近道になるでしょう。

不動産投資の失敗率が高いと言われる理由

不動産投資の失敗は「リスクの存在」より「見積りの甘さ」で起きる傾向にあります。初心者の方がが陥りやすい判断のクセと、営業情報だけで決める危険性を解説します。


不動産投資初心者の方は投資判断を謝りやすいから

不動産投資初心者の失敗の多くは、表面利回りに引っ張られて、固定費や修繕、空室を軽く見積もることで起きます。

例えば家賃が月8万円でも、管理費・修繕積立金・保険・税金で月2万円以上出ると、想定より手残りは減ります。さらに空室1〜2か月や設備交換を入れると、年間収支が簡単にマイナスになります。

購入前に「家賃1割下落」「空室2か月」「修繕費15万円」などの最悪寄りシナリオを作り、耐えられる物件だけに絞ると失敗確率を下げられるでしょう。

不動産投資 利回りで失敗しないための考え方|高利回りの罠と判断軸
ポッケちゃん
ポッケちゃん

表面利回りは、計算が分かりやすく金額も大きく見えますが、実際にはDCF法が一般的です。上記の記事に計算方法や考え方が載ってますので参考にしてくださいね!

営業トークだけで購入しリスクを理解してないから

営業資料は購入を後押しする設計になりやすく、空室や家賃下落、修繕費の有無は計算にいれてません。「家賃満室前提」「修繕は年ゼロ」「売却価格は購入時と同等」などが前提なら、収支は良く見えます。

対策は、取引データや周辺相場で家賃と価格を裏取りし、固定費と修繕を自分の表に入れ直すことです。断りにくい場面ほど、持ち帰って再計算するルールを決めると判断ミスを防ぎやすくなるでしょう。

ポッケちゃん
ポッケちゃん

購入の際には、宅地建物取引士の最重要事項説明がありますが、空室や家賃下落、修繕費は説明項目にありませんし、仮定の話で誤った情報を伝えることはできません。

ゆーさん
ゆーさん

確かに将来駅ができますよ!と言われたから購入したのにできなかったら問題になりますもんね・・・マイナスの要素を伝えたら誰も購入しませんよね。

キャッシュフローを悪化させない不動産投資 リスク管理の方法は

リスク管理は「気合」ではなく「数字」です。投資判断で最低限見るべき指標と、複数シナリオでの収支確認を習慣化しましょう。

1:収支指標最初に明確にしリスクを回避する方法

最初に見るべきは、表面利回りよりも実質利回りと月次手残りです。

管理費、修繕積立金、固定資産税、保険料などを引いた後に、毎月いくら残るかを確認しましょう。

例として家賃8万円でも、固定費2万円、返済6.5万円なら手残りは▲5,000円です。この時点で空室や修繕に耐えられません。

修繕積立(例:月1万円)まで引いた後もプラスになるかを基準にすると、リスクに強い物件だけが残ります。

2:複数シナリオで収支シミュレーションを行う方法

収支は1パターンだけだと、想定外の事態に対応できなくなりますので、家賃が5%下がる、空室が年2か月出る、金利が上がるなど複数のトラブルが同時に起きても、資金ショートしないかを確認しましょう。

例えば家賃8万円が7.2万円、空室2か月で年収入がさらに目減りし、返済が月数千円増えると、年間で数十万円単位の差が出ます。購入前に「耐えられるライン」を決めると、買っても問題ない物件かどうか明確になります。

不動産投資 リスクを最小化する物件選びのポイントとは

リスクを抑える物件選びは「需要」「管理」「出口」の順です。最後は売却まで含めて設計し、長期で勝てる条件を揃えるとよいでしょう。

需要の高い立地を選ぶ

需要が高い立地は、空室期間が短くなりやすく、家賃下落も緩やかになりやすい点で有利です。さらに出口でも買い手がつきやすく、流動性リスクを下げられます。

判断は感覚よりデータがで判断します。国の取引価格情報で成約事例を確認し、近隣の賃料相場や募集状況もチェックしましょう。たとえば同じ駅距離でも、生活利便や勤務先アクセスが良い側に需要が集中します。「なぜ選ばれるか」を言語化できる立地に絞ると、リスクが小さくなるでしょう。

  • 賃貸需要が多い地域の物件はと空室と家賃下落に強い
  • 買い手が多いと売却もしやすい
  • 需要の根拠をデータで確認し、選ばれる理由を明確にする

長期保有を前提とした出口戦略を考える

出口戦略では、売却益にかかる税金と、仲介手数料などの譲渡費用を計算にいれます。

所有期間の区分は「譲渡した年の1月1日時点」で判断されるため、タイミングで税率が変わる点も重要です。さらに取得費では、建物の取得費は所有期間中の減価償却費相当額を差し引く考え方があるため、契約書やリフォーム明細など資料保管が重要になります

売却時の手取りまで試算しておけば、購入時点で「勝ち筋」が見えやすくなります。

投資用不動産 売却で後悔しない人が必ずやっている“高値売却の正解”を徹底公開

まとめ|不動産投資 リスクとして、長期視点で投資判断を行う


不動産投資のリスクは、空室・家賃下落・金利上昇・修繕・価格下落・流動性で見ることができます。

対策のポイントは、需要の強い立地を選び、修繕と空室を織り込んだ収支を作り、金利上昇や売却まで含めて複数シナリオで耐性確認することです。

短期運用の数字ではなく、長期運用の手残りで判断すると失敗率を下げやすくなるでしょう。