こんな症状が出ていたら発達障害の可能性があります。
- 落ち着きがなくじっとしている事が出来ない
- 集中力がなくすぐ他の事に意識が向く
- 言葉が詰まり上手く話せない
- 忘れ物が多く注意しても同じ失敗をしてしまう
発達障害って聞いたことあるけど、よく分からない。
またその場合どうすればいいの?と思う方もいるでしょう。
この記事では子供の発達障害の兆候・発達障害の内容・発達障害であった場合の対応方法まで載せています。
実際にどうすればいいのか分からない親御さんは多く、小学校に入学する頃に発達障害に気付く方もいます。
しかしそれではその子に合った環境ではない場合が多く、子供が辛い思いをする可能性があります。
この記事で紹介している対応方法を実践すれば子供が発達障害で合った場合どうすればいいか?の疑問が解消され子供にあった環境を用意出来ます。
実際に私も子供が発達障害と分かった時にこの内容で行い検査やリハビリ・トレーニングを行いました。
実際に個人で発達障害の検査をする病院に予約などは難しいでしょう。
なぜなら予約枠が埋まっており個人なら2~3年は予約が取れない場合が多いのです。
だからこそ正しい知識と流れを理解する必要があるのです。
私の場合は2~3年待ちが半年になりました。
前半では各種類の発達障害に兆候と内容・後半はその場合の相談先から支援先までを解説しています。
目次
発達障害の兆候

発達障害の兆候があったとしてもそれが発達障害か見極める事は非常に難しいです。
なぜならば発達障害には明確な基準が無いからです。
しかし正しい知識を持つことで今後どのように行動すればいいのかが見えてきます。
発達障害の兆候が表れるのは3歳位からと言われてます。
幼稚園や保育所に入所し集団生活をする事で周りとの違和感を感じ、『あれ、もしかして・・・』となるんですね。
障害と聞くとよく聞こえない為、兆候を感じても周りに隠し病院などに受診しない親御さんも中にはいますが何事も早期発見が大切です。
子供は周りと馴染めずに辛い思いをしたり、いわれのない事も言われ心にダメージを負う事も考えられます。
それを防ぐ為にも発達障害とは何か・その兆候を理解する必要があります。
ASD(自閉スペクトラム症)
社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがある等、多種多様な障害特性のみられる発達障害のひとつとされています。
また近年ではDSM-5という新しい枠組みになりました。
- 相手との適切な距離感が分からず話がうまくかみ合わない
- 人に対しての興味が薄く感情や興味の共有が苦手
- 相手の気持ちが分かりずらい
- 集団行動が苦手
- 社会的なルールが理解しずらい
- 冗談が理解できず本気に受け止めてしまう
- 一つの事に没頭するとそれ以外見えなくなる
- 物事への手順に強いこだわりを持つ
- 周りの音や光・匂いなど感覚が敏感になる
このような障害があり兆候としては1人遊びを好む・視線を合わせにくい・周りとコミュニケーションが上手く取れない・人や状況に上手く関われないなどが見られます。
私も周りとの距離感が分からない・何を言えばいいのか分からないなどで上手にコミュニケーションが取れませんでした。
なので1人の方が楽でいいと思い1人でいる事が多くなりました。
ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠如・多動症(ADHD)とは、注意を持続させることが困難であったり、計画的に行動することが苦手であったり、落ち着きがなく待てない、行動の抑制が困難であるなどといった特徴がある症状です。
つまり落ち着きがなくじっとしているのが苦手ということですね。
- 注意力が無く忘れ物や無くし物が多い
- じっとしているのが苦手で理由もなく動き回る
- 思ったらすぐ行動に移り周りが見えなくなる
- 感情のコントロールが苦手である
このような傾向があり一般的には不注意・多動性・衝動性が特徴となります。
兆候として上記のような傾向が見られますが、もう1つ手先が不器用というのがあります。
軽度であれば成長途中だから成長すれば落ち着くかなと思いADHDを疑わないのですが意外に手先が不器用という事から気付く事もあります。
ボタンが付けれない・チャックが上手に出来ない・平仮名を上手く書けない等が兆候としてあります。
これらはLD(学習障害)とも結びつくのですが、小学校入学時に気付くと周りの子と学習という点で差が付き子供が勉強が嫌いになる原因にもなりますので少しでもADHDの傾向があれば対策が必要になります。
LD(学習障害)
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはありませんが、聞く・話す・読む・書く・計算する等の行為のが苦手となる症状です。
- 全体的な知能の遅れはないが読む・書く・聞くなどの特定の行動が苦手である
- 一般的に読字障害・算数障害が出やすい
- 文字を読むのが苦手で遅い
- 全体的な構成の認識が出来ない
例えばサクランボ式の計算方法で足し算をした場合になぜこの数字は横に行くのが分からないというように物事を分けて考えるのが苦手という事ですね。
なので言葉に詰まる・一度で理解できない等の兆候が出てきます。
『えっと』・『あのね』など会話の場を繋ぐ言葉が多く出てくる傾向があります。
LDの兆候は他の発達障害にも似ている為すぐに気づく事は困難です。
ADHDやASDの兆候が出てきた場合に検査をする事で発見しやすいでしょう。
LD(学習障害)は小学校の授業まではついていくことが可能ですが、中学校に上がると勉強の内容も複雑になるので早めの対策が必要となります。
DCD(発達性協調運動障害)
発達性協調運動障害(DCD)は、手先の不器用さや運動能力が低いなどが特徴とされる発達障害の一種です。
- ボタンや靴紐が自分で上手くできない
- 物を取る・渡すなどの力加減がいまいち分からない
- ダンスやリレーなど運動能力が低く周りと上手く出来ない
DCDは運動音痴と似ていますが異なる物です。
運動という点だけで見れば近い物があるかもしれませんが、手先が不器用という点があります。
日常生活に困難をきたす可能性は低いですが他の症状と併発する可能性もあります。
そうなると周りとのコミュニケーションが上手く出来なくなり、人間関係の問題や自信が無くなるなど自己否定をしてしまいがちです。
兆候が出てきた場合の対応策

兆候が出たら様子を見るなどの行動をせず、然るべき機関で検査をすべきです。
なぜなら発達障害の兆候は子供の成長期に出てくるため、発達障害なのか成長期特有の物なのか分からないからです。
子供の成長は様子を見て待ってはくれませんし、検査機関や病院も予約を取るのが大変な場合が多いです。
適切な対応を取る事で子供の未来の選択肢は増えてきます。兆候が出たら迷わず行動して下さいね。
発達障害の場合、周りの理解が非常に重要になります。
努力すれば大丈夫でしょ!という方も中にはいますが発達障害はそのような簡単な問題ではありません。
今や日本では10人に1人は発達障害になる可能性があるとの事で少しずつ認知度は出てきていますがまだ足りません。
子供を守る意味でも発達障害なのかどうかわかる事で今後の対応が変わりますので迷わず受診してくださいね。
かかりつけの小児科医に相談する
なぜ最初に小児科医に相談するかというと、小児科の先生は発達障害の検査をする機関や専門の病院と繋がりがある事が多く紹介状を書いてくれる事が多いからです。
紹介状があればどこで受診すればいいか分かりますし専門の病院の予約も取りやすいので紹介状は必ず貰うべきですね。
そこで医療・療育センターの紹介状をもらい受診する流れの方が早く確実です。
発達障害のリハビリを行う施設なども診断が無ければ使えない可能性が高いので多少時間がかかっても受診して下さい。
各地域によって受診場所が異なります。ご注意下さい。
各市町村の教育委員会に相談する
発達障害の診断が出たら各市町村の教育委員会に相談して下さい。
なぜなら基本的に学校はその住んでいる地域に割り当てられた学校になりますが、その学校に特別支援学級やサポートしてくれる担当の方がいない場合には学校を変える事も必要になる可能性があるからです。
中には形だけのサポートという所もあり、逆に子供の成長に悪影響を及ぼす所もあります。
一度学校の見学と教育委員会の方にそのサポート場所の評価を聞くのも手段の1つですね。
また各市町村の児童デイサービスを理由する事ができます。
児童デイサービスは、障害のある子どもを支援する通所事業所のことを言います。
その子の症状に合わせた様々な支援があり、子供の成長に合わせた支援を受けれますよ。
検査やリハビリを行う病院・施設(センター)に通う
診断が出た場合は必要であれば引き続き検査機関の予約をします。
紹介状があればそのまま次回予約が可能ですが、他にもリハビリとして別の病院や施設(センター)に通いたい場合は自分でも調べる必要あります。
自分の住んでいる地域・発達障害・リハビリで検索すれば各地域の病院が出てきますので参考にして下さいね。市町村から紹介される児童デイサービスや発達障害の子供のリハビリが出来る病院を探し通う事で子供は色々な事を学ぶことができますよ!
小学校・中学校にも相談・連絡する

進学時には学校側への連絡を忘れてはいけません。
なぜなら低学年の間は周りの子供達とさほど変わらず、問題ないように思えますが大きくなるにつれ少しずつ差が出てきます。
勉強面だけでなく生活面のサポートも必要になる可能性が高くなってきます。
大事なのは子供が安心して楽しく学校生活を送る事です。
学校側にも連絡することで理解をしてもらい協力してもらう事が大事となってきます。
発達障害に対する支援

障害者手帳
障害者手帳を取得することで障害の種類・程度に応じて様々な福祉サービスが受けれます。
医師の診断書があれば利用することが可能になってきます。
メリットとしては税金の控除・医療費の助成・公共料金の割引が挙げられます。
自治体により利用できるサービスが異なりますので確認する事をオススメします。
デメリットとしては様々なサービスが受けれる一方で確実に障害者として扱われてしまいます。
中には障害者に対して理解が無い方も少なからず存在しますので申請前に本人と相談し気持ちを確認する必要があります。
児童福祉サービス
地域で療育や支援が受けられる支援としては、児童発達支援・放課後等デイサービス・医療型児童発達支援などがあります。
状況によって障害福祉サービスには障害児入所支援や外出や生活の自立を支援する自立支援給付等等があります。これは全員が受けられるという訳ではありません。
障害の程度により変わってくるので一度受けれるかどうかの確認が必要となります。
児童発達支援・放課後等デイサービスはその子の成長に合わせカリキュラムを組んでくれるので子供が無理なく通う事が出来ます。
SNSを利用し世の中に発信する
発達障害を持つ人は多くいらっしゃいます。
1人で悩むより他の発達障害を持つ方と繋がる方がいいでしょう。
なぜなら同じ経験を持っているので気持ちを理解してくれます。
あなたが求めているのはありきたりな励ましではなく共感してくれる事ではないでしょうか。
事実私もSNSを通じ、他のパパ・ママさんと通じ救われました。
発信する事で今度は私が誰かの支えになればと思いブログを作っています。
ブログはやってみたいけどよく分からないという方はまずはLOLIPOP!さんがいいでしょう。
私も最初利用していました。


自分から発信することで1人ではないと強く実感することができますよ。
発達障害は親の所為ではない

最後に子供が発達障害だとしても親の所為では決してありません。
どうしても自分の所為だと考えてしまいますが、それは生まれてきた子供を否定するのと同じことです。
大事なのは今後どう子供が生きていくか、その手段を考え寄り添い生きていく事です。
私自身も発達障害なので多くの苦労をしてきました。
しかし仕事もし結婚も出来て幸せな毎日を家族で過ごしています。
日本ではまだ理解が足りなく障害とされマイナスに見てしまいますが世界の偉人の中にも発達障害の人は多くいます。
世界では障害としてではなくマイナスには見る事なく個性として見ているのです。
忘れないで下さい。決してあなたが悪いわけではないのです。
大切な我が子とどう生きていくか。それが優先される事なのです。
この記事があなたの悩みの解決の手助けになれば幸いです。